1977年６月８日、アメリカ合衆国ジョージア州アトランタで生まれる。彼の両親は離婚しており、３歳の時に母親とともにシカゴに引っ越して生活していた。彼の父親であるRay Westはブラックパンサー党の一員だったことがあり、初めての黒人での写真活動家であった。
彼の母親であるDr. Donda C. WestはClark Atlanta大学で英語の教師をしていた。そのため、カニエは中流階級の家庭で育てられていた。10歳の時に母親とともに南京で暮らしたこともある。当時は交換プログラムの一環で、母親が南京大学の教壇に立っていた。学校では唯一の外国人だったカニエだったが、うまく生活し、すぐに中国語も習得したらしいが、その殆どを現在では忘れているという。
５歳の段階で死を描くことを覚え始め、ラップなどに興味を持ち始めた彼は、13歳の頃になると母親を説得してレコーディングスタジオでラップソングをレコーディングするようになった。母親はその道ヘ進むことに賛成ではなかったが、彼をサポートし続けていた。そこで、いまやトッププロデューサーとして知られるNo I.D.とも知り合い、サンプリングの手法を学ぶ。
高校を出るとシカゴの美術大学に通い始めるが、音楽活動との両立が難しくなり、20歳の時に大学をドロップアウトしている。この経験が、彼のデビュー・アルバム"The College Dropout"につながっている。