
2008.11.24発売(日本盤2008.12.03発売)
アメリカ合衆国のHIP-HOPアーティストKanye West(カニエ・ウェスト)の4枚目のスタジオ・アルバム。今作ではNo I.D.とJeff Bhaskerが多くの楽曲をカニエとともにプロデュースした。カニエにとって辛い出来事が続いた中で、今作はこれまでのHIP-HOP作品とは異なる音楽的な冒険をした内容になっている。主にエレクトロポップとR&Bを軸にした作品になっており、リリックの内容もパーソナルな喪失感や名声、心の痛みなどについて歌われたものになった。また、今作でカニエはオートチューンを多用しながらボーカルを披露している。また歪んだ音像のエレクトロサウンドを実現するためにRoland TR-808ドラムマシーンを用いた。
今作は全米で初週に45万145枚を売り上げて、1位に初登場した。これまでに170万枚以上のセールスを記録している。今作でのカニエの大胆な路線変更にはリスナーから様々な反応があったが、音楽批評家は総じて肯定的な評価をしており、2008年のベストアルバムとしてあげるメディアも多かった。Metacriticによる音楽批評メディアの平均評価は75点となっている。また、今作の登場が後のHIP-HOP、ポップ、R&Bといったジャンル全体に大きな影響を与えており、今作からの影響が感じられる新進のラッパーやシンガー、プロデュサーが多く誕生した。この流れにいるアーティストとして、B.o.B、Kid Cudi、Childish Gambino、Frank Ocean、The Weeknd、そしてDrakeといった面々があげられる。
☆収録曲
- Say You Will
- Welcome to Heartbreak feat. Kid Cudi
- Heartless
- Amazing feat. Young Jeezy
- Love Lockdown
- Paranoid feat. Mr. Hudson
- RoboCop
- Street Lights
- Bad News
- See You in My Nightmares feat. Lil Wayne
- Coldest Winter
- Pinocchio Story (Freestyle Live from Singapore)