
2011.09.13発売
作曲:Kanye West, Jay-Z, John Altschuler, Dave Krinsky, Jeff Cox, Craig Cox, Busy Philipps, Reverend W.A. Donaldson
プロデュース:Hit-Boy, Kanye West, Mike Dean, Anthony Kilhoffer
アメリカ合衆国のHIP-HOPアーティストKanye West(カニエ・ウェスト)とJay-Z(ジェイ・Z)のコラボアルバム『Watch The Throne』から3曲目のシングル曲である。この曲はReverend W.A. Donaldsonの"Baptizing Scene"をサンプリングしている他、DreamWorksの2007年の映画『俺たちフィギュアスケーター』の中のセリフをサンプリングしている。元々Hit-Boyはこの曲を制作した際、Pusha Tに提供しようとしていたが、Pusha Tが「まるでビデオゲームみたいなサウンドだ。こんなの持ってくるな!」と拒否され、カニエの元に回ってきた。第55回グラミー賞ではBest Rap PerformanceとBest Rap Songを受賞した。
この曲は音楽批評家から絶賛された。特に映画『俺たちフィギュアスケーター』のセリフをサンプリングするという予想外の発想や、トラックの完成度の高さが称賛された。Pitchfork Mediaが2011年のベストソングの12位に選出した他、Rolling Stone誌も2011年のベストソングの2位にこの曲を選出している。
Jay-Z & Kanye West - Ni**as In Paris (Explicit)
ミュージックビデオはWarch The Throneツアーでのライブパフォーマンス映像が使われている。監督はカニエ自身が務めた。またライブ・コンサートにエフェクトを加えたり、カレイドスコープの鏡のような映像になっていたりと趣向が凝らされている。また、映画『俺たちフィギュアスケーター』での映像が挿入されたり、Hit-BoyやKid Cudiも出演している。
この曲は、全米チャートで最高位5位を記録し、カニエにとっては14曲目、Jay-Zにとっては18曲目のTOP10シングルとなった。これにより、Jay-Zは歴代のラッパーで最も多くのTOP10ヒットを送り込んだアーティストになった。R&B/Hip-Hop Songsチャートでは1位を獲得している。全英チャートでの最高位は10位である。また、2012年の年間ランキングでは、全米チャートで40位。全英チャートで31位を記録した。