2007.07.31発売
作曲：Kanye West, Thomas Bangalter, Guy-Manuel de Homem-Christo, Edwin Birdsong
プロデュース：Kanye West, Mike Dean
アメリカ合衆国のHIP-HOPアーティストKanye West（カニエ・ウェスト）の３枚目のスタジオ・アルバム『Graduation』から２曲目のシングル曲である。主にカニエ自身がプロデュースを手がけ、Mike Deanとアウトロ部分を共同プロデュースした。主にシンセサイザーを用いたエレクトロソングであり、カニエはボコーダーを用いたボーカルで、フランスのデュオDaft Punkの楽曲"Harder, Better, Faster, Stronger"をサンプリングしている。リリックには、Friedrich Nietzscheの有名な名言"What does not kill him, makes him stronger"を繰り返し引用している。また、カニエにとってこの曲は過去の間違いからくるフラストレーションから解放するための曲だったと述べている。シングルとしてリリースするまでに、この曲のミクシングを75回以上繰り返し調整を行った。第50回グラミー賞のBest Rap Solo Performanceを受賞している。また、この曲の登場は、他のHIP-HOPアーティストがハウスやエレクトロの要素を取り入れることを促しただけでなく、何年か続くエレクトロブームの先駆けとなった。
この曲は、音楽批評家による評価が大きく分かれている。Spin誌が2007年のベストソングの１位、Rolling Stone誌が2007年のベストソングの11位に取り上げるなど、絶賛するメディアもいた。
Kanye West - Stronger
ミュージックビデオはHype Williamsが監督を務め、1988年のアニメ映画"Akira"を基にしたサイエンス・フィクション映像を用いており、主に東京の映像が使われている。
この曲は、カニエにとって３曲目の全米１位獲得シングルとなった。また、全英チャートでも１位を獲得するなど、10位上の国のチャートでTOP10入りを果たした。2007年の年間ランキングでは、全米チャートで27位、全英チャートで19位を記録した。