Kanye West Wiki
Kanyewest yeezus

2013.06.18発売(日本盤2013.07.10発売)

アメリカ合衆国のHIP-HOPアーティストKanye West(カニエ・ウェスト)の4枚目のスタジオ・アルバム。今作の制作に向けて、さまざまなアーティスト集め密接なコラボレーションを行っており、Mike Dean、Daft Punk、88Keys、No I.D.、Symbolyc Oneなどが参加している。また、ボーカルゲストも多数フィーチャーしており、Justin Vernon、Frank Ocean、Chief Keef、Kid Cudi、Charlie Wilsonなどが参加している。またアルバムのリリースの15日前にRick Rubinの助けを借りて、アルバムのサウンドをよりミニマムにする作業を行っている。

"Yeezus"は、カニエのアルバムの中でも、最も実験的なアルバムであり、インダストリアル、アシッド・ハウス、ダンスホールといった様々な音楽的要素が含まれている。また、今作の制作にあたって、カニエはミニマリストなデザインや建築に影響を受けたと語っている。そのため、今作にはアルバムのアートワークがなく、フィジカルCDの場合、透明なCDケースに赤いテープを貼り付け、サンプルクレジットを載せただけのものになっている。今作でもカニエは枠にとらわれないサンプリングネタを用いている。また、今作のリリースにあたって、ミュージックビデオの公開やライブパフォーマンスも含めて、事前のプロモーションを一切行わなかった。

そんな中でも、今作は音楽批評家から大絶賛され、多くの批評メディアがカニエのベストワークと称した他、革新的な音楽性を賞賛した。一方で大衆の評価はかなり大きく分かれる問題作となった。Metacriticによる音楽批評メディアの平均評価は84点となっている。その革新性をNirvanaの"In Utero"やRadioheadの"Kid A"と比較する批評家もいた。2013年の批評メディアのベストリストにも多くランクインし、Complex誌やSpin誌、Stereogum、Time誌などが1位に選出した他、NMEやRolling Stone誌、Pitchfork Mediaなどが2位に選出した。また、今作は初週に32万7千枚を売り上げて全米チャートの1位に初登場した。全米での売り上げはこれまでの彼の作品の中でも最も低いものであったが、2013年の初動セールスとしては3番目の高さであった。現在までに63万枚以上を売り上げている。またその他、30カ国以上のチャートを制している。

☆収録曲

  1. On Sight
  2. Black Skinhead
  3. I Am a God feat. God
  4. New Slaves
  5. Hold My Liquor
  6. I'm In It
  7. Blood on the Leaves
  8. Guilt Trip
  9. Send It Up
  10. Bound 2